周りに好かれる叱り方【子供や部下に嫌われたくない方へ】
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この記事を書いている私は、学習塾で小中学生に英語と国語を教えている現役塾講師です。
正直、人を叱るのって難しいですよね。笑
しかし、私はある一冊の本と出会い、その内容を実践してみると叱っているのにかかわらず信頼を得られているのを感じ、やや不思議な感覚を味わいました。
上に述べたように、本日お話しする内容は、有名な心理学者D・カーネギーさん著作の「人を動かす」の中に記されているものをより実用的に抽出したものです。そのため、本記事は信頼に足る内容になっていると思われます。
本日述べる内容を読むことによって、皆さんは子供たちや部下たちから好かれる叱り方をマスターできるようになるでしょう。
周りに好かれる叱り方
立場が上になると、必ず子供あるいは部下を叱らなくてはいけない場面があります。その際、相手から嫌われる者と、逆に相手から信頼される者の2種類がいます。さて、この時前者はなぜ嫌われてしまうのでしょうか。
なぜ周りに嫌われてしまうのか
まず、叱ると怒るの区別ですが、叱る行為というのは、相手のことを思い、愛情をもって注意している行為です。この逆に、怒るという行為は自身のフラストレーションを発散させているだけの行為です。
さて、叱った後嫌われてしまう人にはいくつか共通する特徴があります。周りにこういった叱り方をする大人を見たことがないでしょうか。
- 人格を否定する人
これは最悪ですね。相手の人格を否定し、傷つけるのは自分の怒りを発散しているだけです。叱る行為とは異なります。
- 怒鳴りつけたり、体罰を行ったりする人
たとえ自分が相手のことを思ってした注意であっても、大きな声で怒鳴りつけられたり、体罰を受けたりしたら相手は自分のことをどう思うでしょうか。ヒートアップしてしまう気持ちはわかりますが、それでは恐怖感しか生みません。はたして、恐怖感を植え付けることが愛情でしょうか。
- 長たらしく説教する
状況によっても変わりますが、話が長ければ長いほど人は何について話されているのかわからなくなるそうです。叱る時間はできるだけ短い方が良いです。
持つべきマインド
ここで、誰かを叱る際に必ず知ってほしい人間の心理があります。
それは、どんなに悪いことをしても自分が正しいと思い込んでしまうことです。
世界には人を無差別に殺害し、死刑囚となる者が多くいます。彼らは裁判所で判決を受けている時から、死刑が執行される直前までその多くが共通して同じことを言い続けるそうです。
「俺/私は全く悪くない」
です。
大犯罪者でさえ、自分の犯した罪に対してこのように感じるのです。
話を家庭や会社の場面に戻すと、状況にはよりますが、これは自分が何かミスをした際でも同じように、それに対して正当化してしまうのが人間の心理なのです。
目指すべき叱り方
では具体的な手順を紹介します。以下に紹介する叱り方は私がカーネギーさんの本を読んで実践し、効果があったものです。ただし、これが必ずしも正解というわけではないので、それはご了承ください。
相手の言い分・言い訳をしっかりと聞く
上記のように、明らかに自分に非があっても人はすぐには受け入れられないものです。そのため、まずは相手の言い分をしっかりと聞いてあげるのが良いでしょう。そして半分くらいは相手の理を認めてあげてもよいです。これによって相手は「この人は自分を信じてくれている」と強く思い込みます
自分は味方だと強調する
相手の言い分を十分に聞いた後、自分は味方であることを強調するため相手に共感の言葉を返してあげます。これによって相手はこちらのことを味方だと思ってくれます。上記のように人は自分を正当化しようとする心理を持つので、ミスをしてもまずはその言い訳を考えてしまうのです。そのため、その自分の主張に共感してくれる人は”味方”と感じてしまいます。
具体的な助言をする
自分は味方であることが強調できたら、その時どうしてほしかったか・どうするとよりよかったかなどを具体的にアドバイスしていきます。人は味方をしてくれる人の話はよく聞くので、このやり方は非常に効果的です。
まとめ
叱る=愛情をもって相手を注意すること
①相手の言い分をよく聞く
②自分は味方だと強調する
③具体的なアドバイスをする
しかし、人間はロボットではありません。すべての人間にすべての場面でこの技術が使える訳ではありません。
ただ、実際にこの技術を使ってみると自分でも驚くほど効果的なので、ぜひ皆さんもこの技術を使えそうな場面があれば、やってみてください。
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