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塾に通っても頭が良くならない子供

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塾に通っても頭が良くなるとは限らない

こんにちは。私は塾で小学生から中学生に勉強を教える現役塾講師です。

さて、本日私が主張したいのは、学習塾に行っても頭が良くならないということです。ここで言う「頭の良さ」は学力ではなく、論理的思考力独力で物事を考える力等を指し、特に小学生に顕著です。では、なぜ勉強をしに来る子供が頭が良くならないのでしょうか。

 

塾に来る子供たち

 塾に来る子供たちは基本的に二種類に分けることができます。

一つ目は受験を目指す子供たちで、基本的に彼らが学習塾の8割を占めます。残りの2割が二つ目の学校の授業についてこれないor親になんとなく行かされている子供たちです。

どちらにせよ、彼らは「勉強をしに来ている子供」であることは確かなのです。

ではなぜ学習塾に来ても、論理的思考力等が身につかないのか

塾の指標はいつでも「合格実績」や「成績向上率」です。これは考えてみれば至極当然で、そもそも日本にあるほとんどの塾の仕事・役割は、受験対策として児童生徒の成績を上げること」ですよね。そのため、当然塾の先生たちは本気で子どもたちの成績を向上させるため努力します。

しかし、問題はここにあると私は考えています。

もちろん、塾の先生の努力に応えてくれた子供たちは成績が上がります。「頭の良さ=学力」であれば、「塾に通えば頭が良くなる」という構図は正しいといえるでしょう。しかし、必ずしもその構図が成り立つとは限らないのではないかというのが私の主張です。

例えば、私は今学習塾で国語と英語を子供たちに教えていて、特に文章題などでは設問を解く上でのテクニックを具体的に指導しています。天狗になっているつもりはないですが、私の教えた子供たちはみるみる成績が上がります。

さて、ここで私はふと自問してみました。彼らは本当に論理的思考力独力で物事を考える力、物事を多角的に見る力などが身についているのでしょうか。

私の出した答えはNOです。彼らは小手先のテクニックだけ教えられ、将来非常に役に立つ論理的思考のような力を育むための訓練はされないのです。しかし、私も塾講師の一人です。塾の方針も保護者の要求も、あくまで成績向上を目指すことなので、私はそれに従うまでです。長いものに巻かれるのが人間です。

そうです、私は今自分を正当化しています。

本当の”頭の良さ”を手に入れるためには

では、論理的思考力や独力で物事を考える力、物事を多角的に見る力などを子供に身に着けさせたい場合、何をさせるのがよいか。

それは、読書です。何十年も言われ続けていることなので、「結局それかよ」と呆れてしまう方もいるかもしれません。やはり、何十年も言われ続けるということはそれほど大事なことなのです。はじめは文章が簡単なものからで大丈夫です。

多くの本を読むことで、そこから得られる知識だけでなく、その文章構成などから論理的思考などのような能力を得られるようになります

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子供に読書をさせる際の手順

私は、次の手順をお勧めします。

①子供と一緒に本を選ぶ

②読むペースや読み終わる日にちを子供と一緒に考える

③実際に読んでもらう

④その本の内容を簡単に子供に説明してもらう

 

まず、①、②に関して

人間は他者から強制されたこととは違い、自分が決めたことは最後までやり遂げたくなる心理を持っています。そのため、本選びや読むペース・読み終わる日にちを子供と一緒に考えることによって、子どもは決めた計画について自分ごとに捉え、遂行できるようになります。

次に、④に関して、

実はこれが最も大切です。これによって子どもたちは、自分の言いたいことを相手に正確に伝える訓練を積むことができます。この力は今後非常に大切になっていくので、ぜひ④まで子供にやってもらうことをお勧めします。

 

最後に

この記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。非常に稚拙な文章ですが、役立ちそうだと思っていただけたら幸いです。